脂質制御の観点から病気の治療や予防の可能性を探る

研究者 近藤 豪助教

神経変性疾患や精神疾患といった脳とこころの病気は、現代社会が直面する大きな課題のひとつです。最近になって、これらを含む多くのひとの病気において、脂質の重要性が注目されています。

私達の体を構成する細胞は、脂質の膜で内外が隔てられているので、この膜の組成や状態が細胞の機能に重要なことは想像に難くありません。しかし、脂質は遺伝子やタンパク質に比べると相対的に解析が難しく、疾患における異常やその異常がもたらす影響についての理解が遅れています。

私達は、近年めざましく発展を遂げている質量分析法や光学技術を応用し、疾患における脂質の役割をあきらかにすることで、脂質制御の観点から病気の治療や予防の可能性を探っています

近藤 豪
助教Takeshi KONDO

分野 生化学、分子生物学、細胞生物学
事業
  • 2018年度