「北大型」テニュアトラック制度

次世代リーダー育成のための北大独自のシステムです

「北大型」テニュアトラック制度は次世代リーダー育成を目的とする制度で、目指すテニュア像を以下のように定義しています。

  • 融合科学領域の研究・教育を推進する大学の次世代リーダーであること
  • 本学が社会に対して果たすべき役割を判断・企画・遂行する次世代リーダーであること

本制度は、「開かれた採用」「人事制度(中間評価、テニュア審査)」「育成プログラム」「研究環境整備と研究支援」の四つを柱とし、その相乗効果によりテニュアトラックシステム全体を効果的、効率的に運営します。

「北大型」テニュアトラック制度では、「テニュアトラック教員の採用」から「中間評価・テニュア審査などの人事制度」に至るすべてプロセスをリーダー育成推進委員会が統括します。

開かれた採用
(国際公募、二段階審査)

「北大型」テニュアトラック制度では国内外から広く優秀な人材を積極的に公募し、公正で透明性の高い選考によりテニュアトラック教員を採用します。本制度における国際公募は研究人材育成推進室(L-Station)が全学一括して行います。候補者の審査は二段階で行い、第一段階審査では事業参加部局の人材選考委員会が研究面を中心に書類選考・面接により審査します。第二段階審査ではリーダー育成推進委員会にてリーダーとしての総合力を審査します。

人事制度
(中間評価、テニュア審査)

「北大型」テニュアトラック制度では3年度目に中間評価を行い、最終年度までにテニュア審査を行います。中間評価とテニュア審査はいずれも事業参加部局と推進委員会の二段階で行います。中間評価においては研究・教育に加えて育成プログラムの取り組みに関することも審査の観点に含まれており、審査結果は書面でテニュアトラック本人にフィードバックされます。テニュア審査に合格したテニュアトラック教員は事業参加部局のテニュア職に着任します。テニュアポストは採用時に担保されています。本制度によるテニュアポストは原則として准教授としていますが、部局の人事の状況等を踏まえて、講師、助教をテニュアポストとした公募を行うこともあります。また、業績が優秀であれば、中間評価以降最終年度までの間に早期テニュア審査を行うことがあります。

育成プログラム

テニュアトラック教員は「研究能力」「教育能力」に加え、リーダーとしてのマネジメント能力が求められます。マネジメント能力向上のためにOn the Job(OJT)型プログラム、トランスファラブルスキル向上のためのセミナー等が提供されます。テニュアトラック教員は本プログラムに取り組むことにより研究者の総合力、すなわち、「組織力」「推進力」「解析力」「企画力」「国際性」をバランスよく向上させます。「育成プログラム」への取り組みも中間評価、テニュア審査における審査の観点に含まれています。

研究環境・研究支援

研究環境整備・研究支援は「アドバイザー任命」「スタートアップ研究費の支給」、「共用機器等による研究支援」、「OJTプログラム経費の支援」、そして、「エフォートの確保」が柱です。テニュアトラック教員には採用決定後すみやかにアドバイザーが任命され、研究や教育、マネジメントに関する相談に応じます。また、L-Stationにはテニュアトラック教員のための専任のメンターを配置し、相談に応じます。着任後はスタートアップ経費として研究費(初年度と二年度目)が支給され、研究エフォートは50%以上と定められています。本学の共用機器の利用環境を提供する「グローバルファシリティーセンター」については下記URLを参照ください。