特別助教の希望者6名が社会実装コンサルテーションを受けました。
研究者は興味関心に基づいて研究活動を行っており、必ずしも自分の研究成果が貢献できる分野に気づいていない可能性があります。意外な分野が隠れているかもしれません。
そこで、研究者とは全く違った視点で自分の研究を見てもらい、可能性を探るためのコンサルテーションを実施しました。自分の研究について他者が利用価値を考えてくれる機会はまずありません。また、異分野交流で意見交換を行ったり、弁理士にコンサルテーションを依頼しても想定内のアイデアしかでてこないものです。これには発明家や連続起業家のように意外なものと組み合わせるセンスが重要と思われます。
研究者のコンサルテーションを請け負っている既存業者があるわけではありませんが、株式会社パテントインベストメント様に興味をもって頂きました。最初に、研究概要と自分が想定している研究の実用性を記入したコンサルシートを提出してもらい、2回のコンサルテーションを受けてもらいました。
事後アンケートでは、コンサルを受けた全員が新しい社会実装方法を得られた、または研究の方向性の示唆を得られたと回答しました。実際に商品化を進めている研究者もでています。
大学には発掘しがいのある研究成果がたくさん埋もれているはずです。活用されるのを待つのではなく、積極的に活路を見つけることもしてゆきたいと思います。