趙 捷宇

研究者 趙 捷宇特任助教

趙 捷宇
特任助教ZHAO Jieyu

分野 公衆衛生学、医療政策評価、疫学、医療経済学、薬剤疫学
事業
  • アンビシャス特別助教
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  • 2025年度

研究概要

医療ビッグデータを用いて現代医療の実態を多角的に分析し、これまで見落とされがちだった重要な課題を明らかにすることを目的としています。主に、公開統計データや診療報酬明細書(レセプト)などの既存データを活用し、地域医療の公平性や医療政策への示唆を得る研究を行っています。
これまでに取り組んだ研究テーマには、COVID-19が北海道における死亡率へ与えた影響の評価や、地域別の医療資源分布が死亡率に与える影響の分析などがあります。また、高齢者を対象とした睡眠薬使用の傾向や、ポリファーマシー(多剤併用)の現状をレセプトデータから明らかにし、年齢や共病、医療機関の種類など多様な要因との関連性を検討しています。
加えて、医療経済学的視点からの研究も行っており、新た薬剤の費用対効果を評価しています。新規治療薬の導入が医療現場の業務負担やコストに与える影響を定量的に示すことを目指しています。
これらの研究には、公衆衛生学、薬学、統計学、医療経済学の知識を横断的に活用しており、実証的かつ実践的なアプローチを重視しています。今後も、地域や患者にとってより持続可能で公平な医療体制の構築に貢献することを目指し、研究を進めてまいります。