研究概要
生物指標画像科学研究室では、疾患の状態や予後を反映する非侵襲的かつ定量的な医用画像指標の開発研究を行っています。非侵襲的とは患者さんやボランティアの身体を傷つけず負担を与えないこと、定量的とはある物事を数値・数量で表現することです。私は、医用画像の中でも特に磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging、MRI)を用いた医用画像解析を行っています。
アルツハイマー病などの神経変性疾患は病因が十分に解明されていない難治性疾患です。近年、神経変性疾患で生じる神経炎症には、免疫細胞であるミクログリアの活性化が関連する可能性が示唆されました。そこで私はミクログリアが状況に応じて形態を変えることに着目しました。私の研究では、MRIを用いたミクログリアの形態評価を通し、神経変性疾患の診断・予測マーカーを探索することを目指します。