概要
地球史を通じて生物が作り出した有機物は、その一部が分解を免れて地圏に保存されています。中でも、起源生物を特定できる特徴を持つ有機化合物はバイオマーカー(いわゆる分子化石)と呼ばれ、通常の化石として保存されにくい生物の進化や多様性変動を読み解く有力な手がかりとなります。私は、特に植物や藻類に由来する脂質分子に着目し、種組成、環境、堆積や保存の過程がどのように分子組成に反映されるのかを調べ、その結果をもとに、分子化石を用いた地球生命史・環境変動史の復元に取り組んでいます。
研究者 | 中村 英人助教 |
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分野 | 有機地球化学 |
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事業 |
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地球史を通じて生物が作り出した有機物は、その一部が分解を免れて地圏に保存されています。中でも、起源生物を特定できる特徴を持つ有機化合物はバイオマーカー(いわゆる分子化石)と呼ばれ、通常の化石として保存されにくい生物の進化や多様性変動を読み解く有力な手がかりとなります。私は、特に植物や藻類に由来する脂質分子に着目し、種組成、環境、堆積や保存の過程がどのように分子組成に反映されるのかを調べ、その結果をもとに、分子化石を用いた地球生命史・環境変動史の復元に取り組んでいます。