中岡 慎司

研究者 中岡 慎司准教授

中岡 慎司
准教授NAKAOKA Shinji

分野 数理生物学、ライフデータサイエンス
事業
  • アンビシャステニュアトラック
/
  • 2019年度

概要

遺伝子を調べる技術が発達したことで、これまで調べることのできなかった腸内には、100 種類を超える細菌が存在することがわかってきた。同時に、腸内細菌の変化が、糖尿病といった生活習慣病に深く関わっていることもわかってきた。病気になる過程で腸内細菌の構成がどのように変化するかを知ることができれば、未然に防ぐことで病気の進行を止めたり、発症そのものを阻止することができる。腸内環境を知り操作することで、健康を管理する時代が訪れつつある。「数学で知る腸内環境」を標語として、健康に関わる腸内細菌や免疫システム、食と代謝の関わりを論理的に理解した上で健康状態を維持・制御するために必要な数理科学的研究を推進している。近年では、数理科学を基盤としたデータ駆動型の異分野融合研究を実施している。健康や疾患発症に関わる免疫システムの網羅的な遺伝子発現状態や細菌叢メタゲノムに対する情報・数理解析を進めている。