アンビシャステニュアトラック教員の岡崎 朋彦 准教授らの研究グループが、研究成果を発表しました

2025年7月7日
  • プレスリリース

北海道大学 遺伝子病制御研究所の岡崎 朋彦 准教授、東京大学大学院薬学系研究科の野崎啓史大学院生(研究当時)および後藤由季子教授らの研究グループは、理化学研究所統合生命医科学研究センターとの共同研究により、抗ウイルス応答の鍵となるタンパク質MAVS(ミトコンドリア抗ウイルスシグナル伝達タンパク質)が、細胞質においてビタミンK依存性のカルボキシル化(特定のアミノ酸にカルボキシル基[–COOH]が付加される修飾)を受けることを明らかにしました。

従来、カルボキシル化は小胞体内腔または細胞外に存在するタンパク質に限定された修飾と考えられてきましたが、本研究では、小胞体膜貫通酵素GGCX(γ-グルタミルカルボキシラーゼ)が膜トポロジー(膜内での配向)を反転させることにより、細胞内に存在するMAVSを修飾し、抗ウイルス応答を促進するという新たな仕組みを発見しました。

本研究成果は、日本時間2025年7月4日(金)公開のScience誌に掲載されました。

詳細は下記をご覧ください。

■北海道大学プレスリリース
https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/250704_pr.pdf

Science
https://www.science.org/doi/10.1126/science.adk9967