概要
生物は絶えず、多様な環境ストレスと戦っています。私たちは、生命の基本単位である「細胞の機能」を解析することによって、生物が有する優れた環境適応能力の解明を目指しています。
特に、地表に固定したまま生きる植物は、厳しい環境変化に対して、細胞内の微環境を巧みに変化させることで適応しています。また、時には、環境に応じて花を咲かせる、あるいは紅葉・落葉させるといった個体レベルでのダイナミックな変化を誘導することもあります。私達は、植物の持つ優れた環境適応機構について、分子生物学やプロテオミクス、蛍光イメージング解析といった多角的な手法で研究しています。
こうした研究によって、食糧増産や陸域の緑化による環境保全といった、地球規模で抱える問題の解決につながる突破口が見つかると期待しています。