安田 佳永

研究者 安田 佳永特任助教

安田 佳永
特任助教YASUDA Kae

分野 基盤看護学、基礎看護学、看護技術
事業
  • アンビシャス特別助教
/
  • 2024年度

研究概要

採血や点滴の針を刺す医療行為(末梢静脈穿刺)は入院患者の約80%と多くの方が経験します。しかし、高齢患者の初回失敗率は約40%と成人患者(12–30%)より高いです。このような末梢静脈穿刺の失敗は、疼痛や合併症リスク、治療開始遅延といった不利益が生じます。末梢静脈穿刺を成功させるためには、静脈を十分に拡張させることが重要です。

私は、どのような方法が高齢患者の静脈拡張を促すのか、人を対象とした実験研究により、臨床看護師が実践している手技の効果を検証しています。これまでの研究結果より、ホットパックやビニール袋に包んだ温タオルを用いた温罨法は、末梢静脈穿刺の成功率が低い高齢患者においても推奨できることが明らかになりました。

現在は、高齢患者の末梢静脈穿刺の成功率をさらに高めるため、静脈拡張手技のベストプラクティスを検討しています。