研究概要
高度成長期、多くの地方で人口減少が問題視されてから現在に至るまで、様々な地域づくりの取り組みが模索されてきました。ただし、ひとことに「地域づくり」といっても、企業誘致、特産品やイベントづくり、移住者募集、地元学・地域学、住民のつながりづくり・・・等、人によって思い浮かぶものは様々で、あいまいな事柄です。
私の研究は、地域の自然や文化に根差した、持続可能な「内発的発展」を模索する事例に即して、地域づくりに取り組む人や組織の変化プロセスを、社会教育学の立場から検討するものです。具体的には、地域住民がいかにして地域を主体的に創り変えようとするのか、その過程で何をどのように学んでいるのか、という学習の視点から探究してきました。
現在は、多くの農山村で課題となっている年長男性中心型の地域づくり組織を、いかにして若者や女性をはじめとした多様な地域住民の参画の場にしていけるのか、検討を進めています。