篠崎 彩子

研究者 篠崎 彩子准教授

篠崎 彩子
准教授SHINOZAKI Ayako

分野 地球科学、鉱物学
事業
  • 女性研究者アンビシャステニュアトラック
/
  • 2025年度

概要

炭素がどこに、どの程度どのような形で存在しているかは、地球と生命の進化や気候変動に密接にかかわる研究課題です。私は、地球表層から内部への炭素の循環の解明を目指して、主に高温高圧実験による研究を進めています。海洋底に堆積した炭酸塩鉱物や堆積物有機物はプレートの移動に伴い、地球内部に沈み込んでいきます。地球内部の沈み込み帯における無機・有機炭素の安定性や化学反応、沈み込み帯・マントルを構成する無機鉱物との反応性について調べています。

また、最近は初期地球において、生命誕生へと至る化学進化が起きた環境を明らかにすることを目標に、特に陸上熱水環境におけるリン脂質の化学進化を対象とした室内実験を行っています。加えて、化学進化が地球以外の天体、特に木星や土星衛星にみられる氷天体で起こるのかを検証する研究も行っています。