中村 亮太

研究者 中村 亮太特任助教

中村 亮太
特任助教NAKAMURA Ryota

分野 開発経済学
事業
  • アンビシャス特別助教
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  • 2024年度

研究概要

現在、世界では食料総生産が増加傾向にあるにも関わらず、7億人の慢性的な飢餓に加えて、20億人の肥満・微量栄養素欠乏症など多様な栄養不良が問題となっています。栄養不良は特に発展途上国で深刻であり、食料消費を通じた改善が必要です。個人の食料消費の決定は食料価格や家計所得、食の流通・文化・慣習などに影響されるため、栄養問題の解決には経済学的なアプローチも重要と考えられます。
現在は、南アジアのネパールと東アフリカのザンビアの農村をフィールドとして、自然災害や天候不良のようなショックが食と栄養に与える影響を研究しています。発展途上国の農家は様々なリスクに曝される一方で、保険や社会保障の利用は制限されるため、栄養状態もショックの影響を受けるという問題があります。経済理論のフレームワークとフィールド調査により、農村におけるリスクの実態把握と実証分析を行い、効果的な対処方法の確立に寄与することを目標としています。